トンド・ベル
《総司令官》
ポルコ・ロッソ中佐
《概略》
一艦隊に匹敵する規模を持つ、特命艦隊傘下の特殊組織。旧鮪部隊。
《本拠》
アドリア海。
《創立までの経緯》
▼時はDN世紀56XX年、国家という概念が消滅した群雄割拠の宇宙戦国時代の真っ只中に、特命艦隊は誕生した。
▼強大な勢力が宇宙各地に跋扈する中にあって、特命艦隊は比較的歴史が浅いにもかかわらず、その規模を飛躍的に拡大。
他強力艦隊と肩を並べるまでになった。
▼組織の強大化と共に、宇宙征服という究極的目標に向けて各地への要員配置が最も重要且つ緊急と課題とされた。
だが特命艦隊は他艦隊に比べてまだ実力が劣るため、艦隊幹部も要因配置という戦力の分散による組織の弱体化を懸念。
そのため人類の原点とも言うべき地球という惑星への集中的な部隊配備を、最優先に行うことが挙げられた。
地球は資源が絞り尽くされ、旧世紀の核戦争の爪跡が生々しく残る廃墟と化していたが、
今尚多くの艦隊・軍事組織が重要な拠点を持つ惑星としてその存在感は旧世紀以降も全く衰えていない。
▼そこで地球へ派遣する戦力として白羽の矢が立ったのが、当時宇宙最強の部隊としてその武名を宇宙全土に轟かせていた
「鮪部隊」である。鮪部隊隊長五十六は、特命艦隊総司令官特命Xと密談を持ち、これを受諾。
この密談は木星の某ファーストフード店で行われたことから「マグロナルドの誓い」と呼ばれている。
▼だが地球上のどこを拠点にするかという問題が浮上。地球は「オリオン共存協定」により戦闘禁止区域に指定されていたが、
万が一の有事に備えて拠点選びは熟考に熟考を重ねられた。艦隊幹部の間でも意見が分裂したが五十六の意向もあって、
最終的にヨーロッパアドリア海に決定した。
▼地球へ赴く鮪部隊の兵士たちの士気高揚とその軍事力増大のために、総司令は五十六に組織の大改革を指示。
特命艦隊の年間予算の約半分をその費用に注ぎ込んだ。鮪部隊は宇宙でも稀に見る最新鋭の軍備を持つ、
一艦隊傘下の組織としては異色の特殊部隊となった。
▼だが部隊と呼ぶには余りにも強力過ぎ、鮪部隊の特色も失われたとして、五十六は部隊の改名の許可を総司令に求めた。
そして、総司令はこれを容認。鮪部隊は「トンド・ベル」になり、
五十六氏自身も旧世紀のアドリア海の英雄にちなんで自らを「ポルコ・ロッソ」と改名した。
―――ここに、宇宙最強の軍事組織が誕生した。
【以下、某艦隊幹部のPCから流出したメモ】
※最高軍事機密、レベル7★★★★★★★
※軍事機密関与資格レベルXXX(トリプルX)未満の閲覧不可
《ツナタニティ》
▼特命艦隊・鮪部隊の黒歴史を闇に葬り去る秘密組織
▼様々な工作活動
▼トンド・ベル傘下?
▼コモドール社役員買収の噂あり
▼トンド・ベル、巨額の謎の予算の行き先
▼削除対象者のブラックリスト
▼謎のパイロット「ユリシス」
▼引き続きツナタニティの情報を探るようMに連絡
【以下、失踪したガニメデタイムズ紙記者が残したメモ】
12/65、ふたご座某惑星の居酒屋にてポルコ氏との接触に成功。
▼ポルコ、特命艦隊幹部との確執?→地球へ左遷か
▼「システム維持のための生存への疑問」とは?ポルコ、トンド・ベルで特命艦隊旧体制からの脱却を図る
▼「味方であってもブラックリスト登録者は消すべき」→糾弾されるべきイデオロギー、
ポルコはツナタニティの暴走を懸念(『ツナタニティ』とは?
▼発言から見え隠れする「独立」の思惑
▼「マグロナルドの誓い」の詳細については口を閉ざす。何があったのか?
▼アドリア海に拘った訳「私は空を飛んだ豚の気分が知りたいだけ」→?
・・・今後は重要資料「紅の豚」及び「ツナタニティ」について調査
(転載)